交通安全

反射材とは?特性と効果を知り用途に合った反射材を選ぼう

蓄光反射キーホルダー

はじめに

暗い道を安全に歩く時に便利なのが、「反射材」です。反射材は光が当たった時に光って見える性質を持っていることから、車のライトなどを反射します。
反射材にはいくつか種類があり、利用するならそれぞれの特徴を理解した上で適切な物を選ぶことが肝心です。
今回は反射材の特徴や効果について紹介していくので、参考にしてみてください。

「反射」「蛍光」「蓄光」の違い

反射材は暗い夜道を歩く時に便利に活用できますが、素材自体が勝手に光る訳ではありません。中には、蛍光色の光る素材と間違えて覚えている方もいるでしょう。

反射材と間違えやすいのが「蛍光素材」と「蓄光素材」です。この2つと反射材は異なる素材なので、反射材を購入する時は間違えて購入しないようにしましょう。
反射・蛍光・蓄光の違いを紹介していくので、参考にしてみてください。

反射

道路の標識が車のライトを反射している様子

反射の特徴として、光を当てた時のみ光って見える というのが性質となっています。そのため、反射材一つでは光ることがないので注意しましょう。

反射材が夜道で有効活用できる理由は、「再帰反射」という現象を利用しているからです。再帰反射とは、光が通った方向に光が帰る現象のことを指していて、この現象の効果で車のライトなどが反射されます。

反射材を付けていれば夜道でも、車のドライバーが歩行者を認識できるので安全に歩行できるでしょう。

反射材は自転車のペダルや鞄、帽子など、様々な物に使用されています。ワンポイントに反射材を付けるだけでも、光を反射してくれるので安心です。

ただ単体で光ることはないため、ライトに当たらないと目立たないので注意しましょう。

蛍光

黄色の蛍光ペン

蛍光の特徴は、紫外線に反応して明るく光るという性質を持っていることです。光を吸収してもう一度光を放つ特性を持っているので、鮮明な明るさを出してくれます。

暗い場所で光ることはありませんが、紫外線が当たる場所では蛍光素材は色彩豊かな表現で光ってくれるでしょう。使用されている物としては、看板やヘルメットなどが該当します。

蓄光

蓄光&反射リストバンド
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蓄光の特徴は太陽光や蛍光灯などに含まれる紫外線などの光エネルギーをためて、周囲が暗くなってきたら発光する性質を持っています。

素材自体が発光するので、急に暗くなってしまう停電などの状況に使い勝手が良く、防災関連のアイテムに利用されることが多い素材です。

サンエス技研では、反射と蓄光を組み合わせた製品を生産しています。
交通安全や防災グッズとしてお使いいただける、サンエス技研オリジナル「蓄光&反射」グッズはこちらをご覧ください。

反射材とは

反射材とは光が当たった時に、光源に向かって反射する素材であるため、暗い夜道を歩く際には重宝される素材となっています。

そんな反射材にはいくつか種類があり、それぞれの特徴を理解した上で自分に合っていると感じる物を購入することが大切です。

反射材にはどのような種類があるのか紹介していきます。

反射の種類

光が当たった時、光を跳ね返す現象のことを反射と呼びますが反射の方法にはいくつかあります。どのような反射の種類があるのか、紹介していきましょう。

①再帰反射

再起反射の特性紹介図

再帰反射とは光が当たった場合、光源に向かってそのまま光が跳ね返る現象のことを指しています。反射材に使用されている反射の種類は、この現象を利用しているものがほとんどです。

②拡散反射

拡散反射の特性紹介図

拡散反射とは光が当たった時に、様々な方向に光が反射される現象のことを指しています。光があらゆる方向に跳ね返ることから、「乱反射」と呼ばれることもあります。

③鏡面反射

鏡面反射の特性紹介図

鏡面反射とは鏡のように、一つの方向から来た光を別の方向に対称な角度で 反射させる現象のことを指しています。鏡のような関係を作る反射の方法で、3次元グラフィックスなどに使用されることがあります。

反射材の種類と原理

暗い夜道などに付けておくと便利な反射材ですが、反射材にはいくつか種類があります。種類によってはそれぞれ原理が異なるので、詳しい内容を紹介していきましょう。

ガラスビーズタイプ

ガラスビーズタイプの反射原理解説図

広く一般的に使用されている反射の種類がこの「ガラスビーズタイプ」です。
反射材の構造としてガラスビーズを使用するタイプを「ガラスビーズタイプ」と呼び、ビーズの力によって光を反射させ、再帰反射を引き起こします。
図のように、入射光はガラスビーズの表面を通過するときに屈折し、裏側のアルミ蒸着面で反射して、再び表面を通過するときに屈折して光源に戻ります。
このガラスビーズタイプの反射材は、さらに3つの種類に分けることが出来ます。


  • ①露出レンズタイプ
  • ②封入レンズタイプ
  • ③カプセルレンズタイプ

ここでは更に、この3種類の特性について紹介します。

①露出レンズタイプ

反射材の表面にフィルムを付けていないタイプで、ガラスビーズが露出しているのが特徴です。 比較的高い反射性能を持っているので、暗い道でもしっかり光を反射してくれるでしょう。

洗濯がしやすいというのも露出レンズタイプの特徴で、ユニフォームやバッグなどに使用されていることがあります。

②封入レンズタイプ

夜道で車のライトが当たれば、色の付いた光を反射させられる反射材のタイプです。表面には樹脂 が付いていることから、汚れが付着したとしても綺麗に落とすことができます。

道路標識などの反射材として活用されているタイプで、雨が降っていても効果が落ちる心配がないのが特徴です。

③カプセルレンズタイプ

露出レンズタイプと封入レンズタイプの2つのメリットを持っている反射材のタイプが「カプセルレンズタイプ」です。表面にフィルムが付いているものの、少し浮かせた構造となっているので封入レンズタイプと比べて 反射性能を高めることに成功しています。

反射性能を維持しながら、フィルムの効果で雨や汚れなどにも強いため高性能な反射材の種類と言えるでしょう。 救命胴衣などに使用されていることが多い、反射材のタイプとなっています。

プリズムレンズタイプ

プリズムレンズタイプの反射原理解説図

あらゆる方向から光を反射させる性能を持っており、ガラスビーズタイプよりも反射性能が高い反射材の種類となっています。
表面の入射光は、プリズムの裏側の面で次々に反射して、表面から光源に戻ります。この特性を活かした反射がプリズムタイプと分類されます。
また、プリズムタイプの中にも2つの種類があります。


  • ①カプセルプリズムタイプ
  • ②マイクロプリズムタイプ

ここではそれぞれについて詳しく紹介します。

①カプセルプリズムタイプ

光を反射させる性能が高いことから、昼・夜関係なく明るく光を反射させてくれる反射材のタイプです。また透明なインクなどを使用すれば、反射する能力はそのままに綺麗に印刷できます。

標識デザインなど、幅広い分野で活躍してくれる反射材のタイプです。

②マイクロプリズムタイプ

反射性能に特化しているシートで、色が違う反射シートを組み合わせれば標識の幅を広げられる反射材のタイプです。

規制標識や看板などに使用されていることが多い反射材のタイプで、注意喚起を促す看板などで使用されていることが多いでしょう。

反射材の効果

反射材を身に着けておけば、車のドライバーに早めに自分が道路上にいることを周知することができ、交通事故に遭いにくくなるなどのメリットがあります。
ですが、ただ言葉で説明されても、なかなかどれくらいの効果があるのかイメージしにくいと思います。
ここでは、反射材をつけていればどれくらいの距離まで車から視認できるかなど、実例を踏まえながら紹介します。

夜間の車から歩行者が見える距離

夜間ドライバーが歩行者を視認できる距離

2.5㎠以上の場合

夜間に運転する車の視界は、ライトの照射範囲に限られます。そのため、歩行者の発見が遅れ、事故に繋がりやすくなります。
夜間に走行しているドライバーから歩行者が見える距離は26m~38mとされ、車が時速60kmで走行している場合の停止距離は44mと言われています。さらに早いスピードで走行していると停止するまでの距離は伸びていく傾向にあるでしょう。

反射材を付けていれば57m以上離れていても、運転中のドライバーから確認できるので、自分の存在を知らせることが出来ます。

反射材の見え方

反射腕章を日中で見た時と暗がりで光を当てた際の比較


警察のデータによると、交通死亡事故の件数は昼間と比べて夜間は2倍以上もあると言われており、このことからも夜間には反射材などの使用が大切であることがわかるでしょう。

反射材を普段から身に着け、いち早く車のドライバーに自分の位置を知らせることで事故防止につながります。

反射材の効果を確認したいときは「反射スコープライト」がおすすめ

反射スコープライトを使う女性と調査対象のキーホルダー
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幅広い反射材を取り扱うサンエス技研が「反射材の効果を確かめたい」という多くのご要望をもとに開発した「反射スコープライト」は、反射材に向けてスコープをのぞきながらスイッチを押すと、反射の効力を確認できます。
明るい部屋でも暗い夜道で反射材にヘッドライトが当たった時の反射効力の確認ができます!

反射スコープライトのボタン拡大図

使い方は簡単で、反射材に向けてスコープライトをのぞき込みながらスイッチを押すだけです。
スイッチはプッシュオンとホールドモードの2パターンあります。

反射スコープライトを講習会で使っているイラスト

交通安全教室や運転免許試験場での講習に大人気の商品です。
反射スコープライトの詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

反射材の選び方

何かを考える女性

反射材にはいくつか種類があるため、何を選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。選ぶ上で、大切なポイントを紹介していくので参考にしてみてください。

用途に合わせた反射材を選ぶ

反射材は、用途に合わせて適切な物を選ぶ必要があります。例えば自転車ならリフレクターがおすすめです。前方と後方に付けておけば、車のライトに照らされた時もドライバーが認識しやすくなるでしょう。

子供が通学する時には、帽子やランドセルカバーなどに反射材が付いていれば便利です。

工事現場などでは、ベストやタスキに反射材が活用されていることもあります。

具体的な活用事例については、次の章で解説していくので反射材を導入する際に参考にしてみてください。

反射材の幅広い活用例!交通安全・防犯・防災対策などに

夕方や夜間の外出

夕方や夜間になると視界が悪くなるため、車のドライバーも歩行者を見極めることが難しくなります。そんな時に役立つ反射材の活用例を紹介していくので、参考にしてみてください。

ウォーキング・ランニング

夜間に反射材を付けずにランニングする男性

平日の仕事が終わってから、夜にウォーキングやランニングを楽しむ人も多いでしょう。

夜道で事故に合わないようにするためには、反射材を着けておくことが重要です。
おすすめの反射材としては反射タスキや反射シール、反射リストバンドなどがあります。

サンエス技研では夜間のウォーキングやランニングに最適な反射材を数多く取り揃えています。
反射タスキは肩から掛けるだけで簡単に装着できるものや、裏返っても安心の両面反射材付きなどがあり、ランニングやウォーキングに最適です。
反射シールはスニーカーの踵に張り付けることもできる伸縮性のあるものをご用意しています。
リストバンドはシンプルなものからかわいいイラスト入りまで数多く取り揃えていますので、用途に合わせた反射材を見つけてみてください。

また、不審者への対抗策として、いざという時のために防犯ブザーを携行すると安心です。
防犯ブザーの選び方や使い方に関しては別の記事で詳しく紹介しています。

子供の下校や塾通い

薄暗い道を一人で下校する女児

子供の下校や塾帰りに周囲が暗いと、車など危険と隣り合わせの状況になってしまいます。そんな時に反射キーホルダーや、反射シール、反射材付きの傘やランドセルカバーなどの反射材を使用するのがおすすめです。

多くの反射材を子供に持たせておけば、車のドライバーも気付きやすくなるでしょう。また夜間だけでなく夕方頃からの外出でも反射材を持たせておくことが大切です。
子供用の反射材をはじめとした学童安全対策グッズはこちらからご覧いただけます。

他にも不審者への対抗策として、防犯ブザーを持たせておけば安心でしょう。
子供用防犯ブザーの選び方や使い方はこちらの記事で紹介しています。

自転車

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自転車で走行する時にも、車のドライバーが認識しやすいように反射材を使用した方が安全です。自転車で活用できる反射材としては、スポーク部分に取り付ける反射リフレクターや反射リストバンド、反射シールなどになります。

夜道の自転車走行で、フロントライトを付けることは義務となっていますが、状況によってはリアライトを付けて、自転車がいることを後方に知らせることも大切です。

また自転車のロングライドを目的としたイベント「ブルベ」に参加するなら、反射ベストを着けていた方が他のイベント参加者との追突までも避けられるでしょう。
日常で自転車に乗る人から、ブルべに参加する人まで使える反射材はこちらからお選びいただけます。

日常的な夜間の外出

夜の細道に一人の女性と一台の車の光

仕事で帰りが遅くなったり、急な来客対応で夜間に買い物に出かけたり、夜に出歩く事が多い方は、反射材を用意しておくことをおすすめします。

日頃から、反射材付きエコバッグや反射シールなどを身近なものにつけるなどしておきましょう。
反射シールは様々な物に簡単に取り付けられるので、便利に活用できます。

夜間の外出時に役立つ反射材は、こちらから選べるのでチェックしてみてください。日頃から反射材を身に着けて安全に配慮して生活しましょう。

防犯パトロール

カーブを曲がってきた青パト

防犯パトロールとして見回る時は、昼・夜関係なく目立つような蛍光色の服装を身に着けておくことをおすすめします。目立つ服装をしておくことで、不審者への警告としても有効です。

夜間のパトロールは、反射材を使用したベストや腕章、タスキなどで存在感をアピールするようにしましょう。夜は蛍光色の服装をしたとしても目立たないこともあるので、反射材をしっかり活用してください。

また夜の道を照らすためにも、LEDライトは必ず携帯しておく必要があります。他にもすぐに連絡が取れるように携帯電話は持っておくことや防犯ブザーも携帯しておくことが大切です。

サンエス技研では反射材だけでなく、防犯ブザーやLEDライトなどの防犯パトロールに必要なアイテムを幅広く取り揃えています。
防犯パトロールに必要なグッズはこちらからお選びください。

防災訓練や災害時

反射ベストを着て防災訓練に取り組む2人の男性

いつ発生するかわからない地震に備えて、反射材が付いた防犯グッズを身に着けておくことも重要になります。停電になった暗闇の中を避難する際は、反射材があれば見つけてもらいやすくなるでしょう。

特に災害の際に役立つのが、反射・蓄光リストバンドやホイッスル付きの反射キーホルダーです。これらの反射材グッズを持っておけば自分の存在をアピールできます。

自然災害は発生が予期できないものなので、自分の身を守るためにも反射材は持っておくことが大切です。

また、災害の際に活動する救助隊などのユニフォームには、反射材を着けることが義務付けられています。これは救助するための安全確認として必要なものです。
反射ベストやウインドブレーカーなども非常時に備え、日頃から準備しておきましょう。

サンエス技研では、防災対策に効果が期待できるグッズを豊富に取り揃えています。反射材だけでなくラジオ付き懐中電灯などの防災グッズもあるので、ぜひ購入を検討してみてください。
また、防災グッズに必要なリストや防災の心得について詳しく紹介した記事があります。
興味のある方はこちらのページをご覧ください。

イベント

反射材付きの蛍光ジャケットを着たイベントスタッフ

防災・救護関係のイベントではもちろん、一般の音楽やスポーツ関係のイベントでも反射ベスト・ジャケットは利用されるケースがあり、色別や文字を入れて役割の振り分けなどに活用されています。幅広い用途として活用する際には、名入れや紙で差し込むタイプのベストがおすすめになります。

サンエス技研では幅広い種類の反射材を取り揃えているので、さまざまな使い方が実現可能です。防災対策や防犯対策などに利用できるグッズも取り揃えているので、自分に合った反射材グッズを購入してみてください。

またお客様の要望に合わせて、商品のカスタマイズサポートも行っています。どんなグッズを希望されているか、気軽にご相談ください。

まとめ

反射材自体は光ることがありませんが、車のライトなどに反応して光を反射してくれます。それにより、車のドライバーから自分の位置を知らせることができるので、安全確保に役立つでしょう。

サンエス技研なら様々な反射材グッズを取り揃えているので、子供の安全のためや夜間のウォーキングのために反射材を購入してみてください。